はい! 河原井 始です。

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2012年2月16日

 桐生厚生総合病院

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桐生厚生総合病院

  桐生厚生総合病院 2012年6月24日 撮影 

 

 桐生市の2012年度予算が発表されました。医療、福祉分野に

おいて厚生病院負担金、厚生病院医師確保対策費を増額しています。

 

 そんな中で同じ東毛地区の館林厚生病院では、医師を派遣

している群馬大学医学部付属病院が3月いっぱいで医師3人を

全員引き揚げるため、4月1日から整形外科の入院を

休止するといいます。当然常勤医師がいなくては外来も

ストップという事になってしまいます。そして今までに2005年から

産科、2009年から小児科の入院が休止されています。

これが現実なのです。

 

 今医療を巡る環境は極めて厳しくなっています。

病院勤務医の過酷な労働環境、医師不足の実態が全国で

浮上しています。その上国民が平等に医療を受けられる

皆保険制度も揺らいでいます。超高齢社会を医療の

質を落とさずにどう乗り切るか?大きな課題です。

 まずは幅広く診療する総合医を経て専門医に

つなぐという体制作りが求められると考えています。

それには患者側の意識改革も不可欠となることは

言うまでもありません。

 

 医療の問題として大きく2点が挙げられます。

 1.救急医療をどうするか?

 2.当直制(休日、夜間)をどうするか?

 

 そのためにはマンパワーが必要とされますが、桐生厚生病院

でも現実はかなり不足しています。そのため医師への過重

負担が増えてしまいます。医師の確保と同じに医療環境を

整備するため2011年2月から「軽症者の時間外診療費

特別料金」の導入を取り入れています。しかしこれも

抜本的な対策ではありません。あくまで医師の充足です。

 

現在できる事を考えてみました。

1.医師増員のため、声を挙げる。

2.医療費増―総医療費をGDP10%にすること

      診療報酬点数の見直し

3.医師確保のため医療秘書スタッフの充実

4.住民と協同すること―(例として)兵庫県立柏原病院

              「小児科を守る会」など

 5.地域の医療、福祉体制構築の視点が重要。

  地元医師会や病院、そして大学病院、さらに福祉機関もが

 連携できるような話し合いの場を作ること。