はい! 河原井 始です。

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2013年3月14日

かかりつけ医を「選ぶ」

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かかりつけ医を「選ぶ」

 2013年3月5日 火曜日 桐生タイムス社

 

 「かかりつけ医をもとう」(桐生タイムス1月23日付)を読まれた方から

問われました。「どのようにしてかかりつけ医を選ぶの?」と。一つの

目安となればと思い、ペンをとりました。私の理想です。

 

 第1は「近くにある」ことです。なんでも相談できるのが大切ですから。

2点目は「ある程度の設備(胸のレントゲンや心電図の設備など)が

整っている」ことです。

 3つ目は「総合医である」こと。性別、年齢、疾患を問わず、広く診断と

治療をしてくれる医師のことです。専門の診療科とは違い、総合医という

名称を使っているお医者さんはいないでしょうが、そうした志向を持つ

先生のことです。

 4つ目は「顔が広い」こと。自身にとっては専門外でも、その分野の

専門医を紹介してくれるからです。

 5つ目は「患者離れがいい」こと。病気を治すのに、自分よりも

詳しい専門医をすぐに紹介してくれる医師のことです。医療の世界は

日々進歩しています。1人の内科医が全ての病気をみられるわけでは

ありません。

 6つ目は「年齢」。知識と技量のバランスがとれている、脂の乗った

年齢が最適です。

 7つ目は威張らず、人が好きな「人間くさい医者」です。

 そして最後は「自分とウマがあう」ことです。「この先生にやってもらって

ダメなら仕方がない」と思えるような人間味のある医師が理想です。

 

 桐生厚生総合病院は2月から。紹介状を持たない患者の初診料を

上げました。かかりつけ医(主に開業医)を持たず、いきなり来院する

患者が増えていることに対応したものです。

 初めて診察する患者が増えると、勤務医の仕事量は増大し、救急医療や

高度医療に影響が出ます。つまり、かかりつけ医をもたないままでいると、

「いざ」というときに助けてくれるお医者さんが疲労で倒れて不在となり、

安心・安全が守れない地域になってしまう危険があるのです。

 また、かかりつけ医を持つことと同じくらい大切なことは「お医者さんに

感謝の気持ちを伝える」ことです。住民がお医者さんに感謝する地域は、

医者にとっても魅力的な地域であると思います。

 住民が抱く「医者への感謝の気持ち」が疲れた医師の心を支えています。

その「気持ち」は、かかりつけ医を持つのと同じくらい大事なことだと

私は考えます。