はい! 河原井 始です。

最新の活動報告

 

2013年12月16日

今こそコンパクトシティーへ

→Home      →プロフィール      →活動内容      →リンク集     


今こそコンパクトシティーへ

 

2013年12月9日 月曜日 桐生タイムス社

 

 近ごろ市内で空き地が至る場所で、かなりの率で増えつつあるように感じて

います。


 超高齢社会で行政が果たす役割の重要性はいっそう大きくなっていくと

考えています。暮らしの安心を確保していくためにはどうしたらいいのか?

考えてみました。


 世界において、日本は最も早く「高齢化社会」を迎えていますが、経済的

強さと、倫理的優しさを融合している国として、高齢化社会対策で社会福祉の

世界モデルを提示することが必要であると考えます。そこでわが桐生市も、

人口10万人以上、かつ歴史と伝統のあるまちで、県内一の高齢化率

ということですので、日本の代表モデルを提示することが求められていると

考えます。そのため医療機関や商店などを集中させて効率化を図る

コンパクトシティーを目指すことが当然であると考えます。

 

 その利点とは、高齢者にとって就業、文化活動、友人などとの交流、買い物、
病院通いなど、すべての面で公共交通機関の使える中心部が便利になります。
二つ目として、女性の就業率が高まり、通勤時間の短縮の必要性が不可避

なりますが、それがまた可能になります。三つ目として、多様な機能が交じり

合うまちの中で、子どもは学校以外の社会活動や文化的な機会を増やす

ことができます。四つ目として、自動車交通を減らし、エネルギー消費や

大気汚染を減らすことができます。五つ目として、周辺の自然を保全し、

地球環境を守ることができます。六つ目として、限られた資源を一定の範囲に

集中させ、魅力的なまちをつくることができます。


 しかし、相当の努力をしなければ、現在の市街地の密度が全体として

低下するだけで、人々が集まる中心市街地は復活せず、コミュニティーが

すっかり解体してしまうという最悪の事態も予想されます。先の大震災以降、

市内は空き地が著しく増加しています。


 今方針を定めないと取り返しのつかないことになってしまう恐れを

抱いています。中心市街地が目指すべきは、基本的には大小さまざまな

民間資本が中心市街地で活発に事業を展開することが大事であると

考えています。したがって、中心市街地をそのような投資に値する地区として

維持できるかどうかが重要であると考えます。まずは、そのためには、

固定資産税の減額が必要不可欠なものであるととらえています。


 時代や社会が大きく変化している中で、何がもっとも大切なのか、

そして限られた資源を効率よく使うことを市民全体で知恵を出し合い

「相互扶助に基づく満足度の高いまち」であるとともに、桐生市は

「礼節と親切心にあふれた責任感のあるまち」を目指して、将来の方向性を

提示していくべきであると考えています。