はい! 河原井 始です。

最新の活動報告

 

2014年4月23日

自転車事故への備え

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自転車事故への備え

 この春から社会人は通勤、学生は通学や部活などに自転車を

利用する人が多く見られるようになってきました。また、環境や

健康への関心の高まりとともに、自転車が見直されています。

それと同時に、自転車事故で自分だけでなく、他人にけがをさせ、

賠償責任を負うケースも増えてきているのです。


 2013年に小学生男児が坂を下っている途中で女性と衝突、

女性が頭を打ち寝たきり状態になってしまった事故について、

神戸地裁は9500万円の損害賠償を母親に命じています。

しかし、被害者側は実際の支払いについて、相手の生活

水準から鑑みてかなり難しいのではないかと予測されている
ようです。


 さらに東京では横断歩道を歩行中、赤信号を無視した

スポーツタイプの自転車にはねられ主婦(2010年事故

当時75歳)が死亡した事故がありました。今年の1月、

東京地裁は自転車の男性(46歳)に約4700万円の支払い

命じています。


 自転車は、道路交通法上、自動車と同じ「車両」です。

賠償額は自動車と同じ基準で算定されるため、被害者が

死亡したり、重い障害が残ったりすると、賠償が高額化

する例は珍しくないそうです。

 

 現実に自転車保険の加入者はまだまだ少ないのですが、

万一のために検討する必要があります。


 当組合では、整備不良の自転車事故防止のため、

桐生・みどり両市の中学・高校を対象に自転車の無料点検を

行い、全ての乗る人に「TSマーク付帯保険」の加入を

勧めています。本年度も要請のある学校において実施します
ので、ぜひ一度お問い合わせください。


 自転車店で日本交通管理技術協会が認定する

自転車安全整備士の点検を受けると、TSマークという

シールを自転車に貼ってもらえます。このシールは、

賠償責任保険と傷害保険がセットになった1年間有効の

付帯保険の証明になっています。点検料金は2000円

程度からと手ごろで、保険の対象者は家族はもちろん、

他人に貸して事故を起こした場合も補償されます。

子どもを専用シートに乗せた場合でも全員が補償対象

となっています。ただし保険金額は最大で2000万円で

多額の損害請求には応じきれないこともあります。

 

 群馬県では、2013年の自転車が関連する人身事故が

3143件発生しています。そのうち3割にあたる945件が

高校生のからんだ事案で高校生10万人当たりの

発生件数は全国最多となっています。


 そのような事故を防ぐためにも、各自、自転車に乗る前の

点検をしっかりと行い、年に1回は自転車販売店で

TS点検整備を受け、安全性を確認する必要があります。


 もちろん、交通ルールを守って安全走行をすることは、

歩行者の安全確保のために、自転車利用者の義務で

あると考えています。